ふるさと納税は寄付というより投資! 解説
先日、ふるさと納税について紹介した。
ところで、ふるさと納税は寄付ということになっているので、自らの内心として、「返礼品目当てでなく、お世話になった・応援したい自治体への寄付であるべき」と思っている人もいるのではないだろうか。
もちろん、そのような価値観を否定するつもりはない。
また、中には返礼のないふるさと納税もあり、「それでも(あるいは、それだからこそ)ぜひその自治体に寄付したい」という人もいるだろう。
それもまた、素晴らしいことだと思う。
しかし、我々みながそのような考え方に縛られる必要はない。
「ふるさと納税」「寄付」という名称、枠組みではあるが、その実態は「寄付額ー2,000円(自己負担額)が所得税、住民税から控除」「自治体が指定した返礼品がもらえる」という、れっきとした投資案件である。
投資はリターンが全てである。
リターンが高いと思う投資案件を選ぶべきで、「応援したいから」「お世話になったから」という理由で投資先を選定するのはセオリーではない。
よく、株式投資でも「自分の応援したい企業の株を買おう」などというアドバイスを見かけるが適切ではない。
応援したい企業なら、投資ではなくその企業の製品やサービスを購入するべきである。それが企業への応援となる。
同様に、ある自治体を応援したいならその自治体の企業の製品やサービスを購入、消費するのが正しい応援だ。観光でもいい。
ふるさと納税は応援ではなく投資スキームだ。
リターンが大きいと思う案件を選定するのは投資としては真っ当な考え方である。
気後れすることはない。
誰に恥じることもない。
堂々と、最もリターンの高い案件に投資しよう。