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家族、マネー、仕事・複業、それから本について書いていくよ!

独身時代に保険は必要か?

保険には入っているだろうか。
(社会保険ではなく民間の保険や共済)

 

保険は万一の時に補償を得られるようにするものだ。人間、健康な時ばかりではない。ならば、万一の時への備えをどのように考えておくべきなのだろうか。
最初にヒントを出してしまったが、万一の時には公的な社会保険による保障が得られるようになっている。社会保険には健康保険、年金保険、雇用保険労災保険がある。そしてサラリーマンの場合の、万一の際の社会保険給付には以下のようなものがある。
(育児や介護に関するものは以下には含まない)

 

業務上の負傷→労災保険(病院代や休業補償、障害補償給付など)
業務外の負傷、疾病→健康保険(傷病手当金、高額療養費限度額制度など)
失業→雇用保険(失業保険)
障害→年金保険(障害基礎年金、障害厚生年金)

 

それぞれの制度の詳細はまた、別の機会に説明したいが、万一の時には公的社会保障だけでも相当程度の補償を受けられるようになっているのである。
また、他にも自動車事故の被害に遭っても強制保険から補償を得られるし、死亡すれば死亡退職金が支払われる職場も多いだろう。

 

そう考えると、必ずしも独身の時には民間保険は必要ない。
医療保険の保険金が下りるには一定以上連続日数の入院が必要など条件は意外と厳しい。
生命保険も、補償は大きいが保険料はなかなか高額である。
特に若いうちは健康ならば必要性を感じにくいだろう。よく、セールスの売り文句で「生命保険は家族状況の変化で見直すべきだが医療保険は保険料の安い、若いうちに入るべき」などというが正しくない。医療保険も年齢を重ね、結婚など保障の重要性が増してからで十分だ。

もちろん生命保険も同様である。
独身のうちは通常、民間保険には入らず、資金は保険料ではなく貯蓄や資産運用に回すべきである。

 

特に生命保険や重大疾病の保険では資産運用の性質を有する商品があるが、これも保険としては不適切。保険は保険、資産運用は資産運用で予算も商品も区別すべきだ。保険で資産運用するのはだいたいリターンが見合わない。


いずれにせよ、一般的には独身時代には民間保険は不要だ、というのが私の考えである。

[関連記事]生命保険について説明したもの。

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