Books&Family

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家族、マネー、仕事・複業、それから本について書いていくよ!

近々の読了記録

この一週間の読了記録をまとめておく。

1.ステップ(重松清)

一人娘が生まれてすぐに妻を亡くしたシングルファザーと、その娘を中心とした短編連作。毎話が泣いてしまう物語だ。これから子どもが生まれるというタイミングで、主人公である父親の気持ちを想像しながら読む。もちろん妻と子育てするので、状況は全く異なるだろうが。
この時期に読めたのも非常に良かったし、また、何年かしたら読んでみたい。



2.ファミレス(重松清)

主人公含めて5家族が出てくるが、主人公の家庭以外は既に何らかの苦難や挫折を伴っている。ただ、それはあまり特別なことでもないように思う。家庭があれば何かしら困難はあるだろう。本作はその当事者の内面を、(男目線としては)ある程度丁寧に描いた話である。
そのうち1家庭は中学生徒中心で描かれる。しかし、この家庭を大きく扱って欲しかったなあという感想はある。なかなか、他の、大人中心で扱われる家庭をみても大きく共感しにくいというか…。食事や料理も丁寧に扱っているが、物語を楽しむ上ではピンとこない。私も、主人公くらいの年齢になったら感情移入して読めるのかもしれない。
食事×子ども×家庭が全面に出ていたらもっと楽しめたと思う。

この一週間で読み終えたのはこの2冊に留まった。